「騒音で迷惑をかけていないかな？」賃貸住宅に住んでいると、そのような悩みを持つ方がいらっしゃいます。
騒音問題は大きなトラブルに発展することもあるため、音漏れや生活音には注意したいところです。
そこで今回は賃貸住宅に住んでいる方に向け、音漏れしやすい「窓」、「壁」、「床」それぞれにできる騒音対策をご紹介します。
自分が騒音を出していないか気になる方はぜひ参考にしてみてください。
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まずは賃貸住宅でできる窓の騒音対策から見ていきましょう。
窓の騒音対策でポイントとなるのが、隙間を埋めることです。
「窓からの音漏れを防ぐためには、サッシや窓ガラスを高品質なものに変える」と思う方もいらっしゃいますが、隙間が生じている状態で交換してもあまり意味がありません。
音は空気中を伝わってくるため、空気の通り道があると音が漏れてしまうのです。
高品質のサッシや窓ガラスは高価ですし、賃貸住宅の場合はオーナーや大家さんの許可がないとそもそも交換や設置ができません。
費用対効果を考えても、騒音対策の優先度は低いといえるでしょう。
遮音テープを貼る
窓の騒音対策としてまずご紹介したいのが、遮音テープを貼ることです。
隙間が生じているところに遮音テープを貼れば、空気の流れをシャットアウトできます。
ゴム製やウレタン製などさまざまな種類があり、サイズも豊富なので、窓やサッシのサイズに合ったものを選んでください。
遮音テープを使った遮音対策は、低コストでできるのが大きなメリットです。
二重窓を設置する
二重窓を設置するのも賃貸住宅における騒音対策です。
二重窓とは既存の窓枠の内側にもうひとつ窓を設置し、遮音性を向上させます。
一見むずかしそうに思えますが、ポリカーボネートと呼ばれる半透明のボードと、プラスチック製のレールを用いてDIYすることが可能です。
また通販では、あらかじめ材料がカットされた二重窓キットも販売されています。
二重窓は騒音対策だけでなく、結露防止や断熱性アップも期待できるので、冬の寒さが気になる方はぜひ検討してみてください。
厚手のカーテンを付ける
賃貸住宅における遮音対策として、厚手のカーテンを付けるという方法もあります。
厚手のカーテンには遮音性や防音性、遮熱性や遮光性などさまざまな機能が付いていることが多いです。
デザインも豊富なので、部屋のテイストや好みに合わせて選んでみてください。
またカーテンを購入する際は、窓のサイズをしっかり測るのがポイントです。
適したサイズでないと遮音効果が薄れてしまうだけでなく、見た目もイマイチになってしまいます。
少し大きめのサイズを選ぶと遮音効果をより期待できるでしょう。
賃貸住宅でできる壁の騒音対策
次に賃貸住宅でできる壁の騒音対策を見ていきます。
窓とは少し異なり、壁を通して伝わるのが生活音です。
リビングが隣の家の寝室に接している場合、もしかしたら隣の住民の睡眠を妨げているかもしれません。
お子さまの泣き声などが響くこともあります。
最近はリモートワークの増加により、「今までは気にならなかった音漏れが気になる」という方も多いのではないでしょうか？
そのため生活音をできる限り抑えられるよう、以下の遮音対策をおこなってください。
ハイタイプの家具を設置する
賃貸住宅の壁にできる遮音対策として、ハイタイプの家具を設置するという方法があります。
騒音が気になる部屋の壁に、本棚や背の高いチェストなどを設置すれば、壁を疑似的に分厚くすることが可能です。
リビングが隣の家の寝室に接している場合は、リビング収納などを用いると、遮音対策とともに収納スペースも増やせます。
防音シートを貼る
防音シートを貼るのも、遮音対策としておすすめです。
防音シートは壁に直接貼り付けることになるため、原状回復を考えて剥がせるタイプを使用します。
原状回復しにくい釘や接着剤を使うものは、避けるようにしましょう。
吸音フェルトパネル
吸音フェルトパネルは、軽くて設置しやすいのがメリットです。
石膏ボードの壁の場合は、画びょうより細く、穴の跡が目立たない虫ピンを使って設置します。
遮音効果だけでなく、断熱効果も期待できる対策です。
突っ張り棒タイプ
「壁には小さな穴も開けたくない」という方は、突っ張り棒タイプのパネルを選んでみてください。
防音シートを突っ張り棒で挟み固定するので、賃貸住宅にもピッタリです。
貼って剥がせるシールタイプ
貼って剥がせるシールタイプは、原状回復しやすいのが魅力です。
吸音フェルトパネルや突っ張り棒タイプと比べると薄いので、遮音効果は少し劣りますが、大理石調やレンガ調などデザイン性に優れています。
部屋の雰囲気をガラッと変えられるので、模様替えや気分転換したいときにもおすすめです。
「壁の遮音対策」と聞くと難易度が高そうですが、家具を設置したりシールを貼ったり、意外に手軽ではないでしょうか？
生活音を漏らさないために、ぜひ壁にも騒音対策を講じてみてください。
賃貸住宅でできる床の騒音対策
最後に賃貸住宅でできる床の騒音対策を見ていきます。
お子さまの走り回る足音や家具を引きずる音、ものを落としたときの音は、意外に階下へ響きます。
床の厚みによっては、歩く音や椅子に座る音も聞こえてしまうかもしれません。
賃貸住宅の構造自体に騒音対策ができればいいのですが、大掛かりな工事が必要になるケースもあり、現実的ではないですよね。
「ドスン」「バタン」といった音が天井から常時聞こえてくると、騒音として捉えられてしまうことがあるので、窓や壁と一緒に床の騒音対策もおこないましょう。
カーペットやラグを敷く
床の騒音対策としてまずご紹介したいのが、カーペットやラグを敷くことです。
一般的なカーペットやラグでも騒音をある程度シャットアウトできますが、できれば防音タイプを選んでください。
パイルの密度や長さが異なるため、効果的に遮音することが可能です。
また防音カーペットやラグは、特別な施工をすることなく敷くだけで遮音対策をおこなえます。
デザインも豊富にあるので、インテリア性を重視する方やオシャレに遮音対策したい方にもピッタリです。
防音タイプのジョイントマットを敷く
防音カーペットでも、ジョイントタイプのマットを選べば汚れた部分だけ洗えて便利です。
設置したい場所に手軽に敷けるので、部屋の広さに合わせて枚数を選んでみてください。
足への負担が少なく、転んでも安心なので、ジョイントマットはペットを飼っている方やお子さまがいらっしゃる家庭におすすめです。
ジョイントマットはホームセンターやインターネットでも購入できます。
防振マットを使う
洗濯機の騒音が気になるときは、防振マットを使用すると音漏れを軽減できます。
脱水などのときに発生する揺れや騒音をマットが吸収してくれるからです。
夜間や早朝に洗濯する方は、洗濯機の足の部分に防振マットを敷き、騒音を軽減させてください。
洗濯するタイミングは、ライフスタイルや家族の人数などによって異なります。
「生活音だからお互いさま」と思う方もいれば、「騒音」と感じる方もいるので、できれば対策するのがおすすめです。
まとめ
今回は賃貸住宅に住んでいる方に向け、「窓」、「壁」、「床」にできる騒音対策をご紹介しました。
ほかの住民との共同生活になる賃貸暮らしの場合、自分が騒音を出していないか気になりますよね。
窓や壁、床それぞれに適した騒音対策をおこなえば、音漏れや騒音を効率的に減らせるでしょう。
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