「川沿いの家は売却しにくい」そのような言葉を聞いたことがありませんか?
リバーサイドやウォーターフロントの家は、眺望や風通しの良さがメリットですが、浸水リスクなどのデメリットも生じます。
では実際に被害を受けたときは、どのような影響があるのでしょうか?
この記事では川沿いの不動産にスポットを当て、売却しにくい理由やスムーズに売却する方法をお伝えします。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら川沿いの家や土地を売却するときのデメリット
まずは川沿いの家や土地を売却するときに懸念される、デメリットを見ていきましょう。
浸水などの水害リスク
デメリットとしてまず挙げられるのが、浸水などの水害リスクです。
川や海の近くは地震や大雨といった自然災害が発生すると、水害を受けやすくなります。
近年の日本は集中豪雨や大型の台風などが起きやすく、浸水や洪水の被害を受けた家も多いです。
大雨が続くと川の水位が上がるため、堤防を乗り越えて床下浸水や床上浸水する可能性があります。
そのため、川沿いの家を売却するとき、買主は水害リスクを考慮しなければなりません。
水害リスクが高いことが原因で購入を見送るケースもあり、売れづらいとされています。
虫が発生しやすい
虫が発生しやすいのも、デメリットのひとつです。
川や水辺が近くにあると、蚊などの虫が発生しやすくなります。
一階だけでなく二階に侵入してくることも多いので、梅雨や夏など虫が多く発生する時期は防虫対策が必要です。
地盤の弱さ
デメリットとして地盤の弱さも挙げられます。
川沿いの地盤は水分を多く含んでいることが多く、軟弱地盤の可能性が高いです。
地盤が弱い場合、地震が起きたときに家が傾く恐れがあるため、売れづらい理由のひとつとなるでしょう。
最近は住まいに対する防災意識が向上しているため、地震などの災害に強い家を求める方が増えてきました。
そのため地盤の弱さは売却時に不利になったり、デメリットになったりするかもしれません。
ゴミが捨てられることもある
ゴミが捨てられ、景観が悪くなる可能性もデメリットとなります。
これはとても悲しいことなのですが、川沿いにゴミや不用品を捨てる方がいるかもしれません。
ゴミが捨てられると景観が悪くなるだけでなく、害虫や異臭の発生も懸念されます。
実際にゴミが放置されている川沿いもあるため、売却時は注意が必要です。
湿気が溜まりやすい
デメリットとして、湿気が溜まりやすい点も挙げられます。
水分が多いとその分湿度が上がるので、室内にカビが発生する可能性も高くなるでしょう。
川沿いの家に住む場合は、換気を適宜おこない、湿気が溜まるのを防ぐ必要があります。
除湿器の使用も効果的ですが、その分イニシャルコストやランニングコストが発生するのがデメリットです。
川沿いの家が被害を受けた場合の売却価格などへの影響
次に川沿いの家が被害を受けた場合の、売却価格などへの影響を見ていきましょう。
瑕疵物件として告知する必要がある
水害を受けた場合、瑕疵物件として告知しなければなりません。
瑕疵には複数の種類がありますが、水害を受けた場合は物理的瑕疵に該当するでしょう。
瑕疵を告知せずに売却してしまうと、契約解除や損害賠償を請求されることがあるので、正直に話す必要があります。
水害の場合は基礎や柱などが腐食したり、劣化が早まったりするリスクが高くなるのが特徴です。
そのため、売却時に影響が出てなかなか売れないというケースも少なくありません。
売り出し価格が安くなる
売り出し価格が安くなるのも、被害の影響によるものです。
一度でも水害を受けた家は、「また被害を受けるかもしれない」という不安があるため、購入を見送られるケースがあります。
そのため相場より安い価格(2割から3割ほど)で売りに出す必要があるかもしれません。
また自分の家だけでなく、被害を受けたエリア全体の価値が下がる可能性が高いです。
瑕疵物件は欠陥住宅として取り扱われることが多いため、購入希望者が現れにくいという点を理解しておきましょう。
ハザードマップの水害エリアに該当する
ハザードマップとは地震などの災害が起きたとき、そのエリアにどのような被害が起きるかを予測し、地図化したものです。
売却したい家が水害のリスクが高いところに該当する場合、災害時は水害のリスクが高いといえます。
家の購入時にはハザードマップのチェックが推奨されているため、水害エリアに該当する場合は買主が見つかりにくいかもしれません。
被害の影響を受けにくい立地もある
水害を受けても、売却の影響を受けにくい立地があります。
●駅から近い物件
●幼稚園や小学校など、教育施設が周辺にある場合
●大型ショッピング施設など、買い物環境に優れている立地
●住みやすい街ランキングなどで上位にランクインするなど、人気のある場所
●複数の路線が乗り入れる、利便性に優れた駅の近く
上記のような場所にある家は需要があるため、水害を受けても売却への影響は少ないといえます。
川沿いの家が必ずしも売れづらいとは限らないので、あきらめずに売却活動することが大切です。
川沿いの家をスムーズに売却する方法
最後に川沿いの家をスムーズに売却する方法を見ていきましょう。
ホームインスペクションを実施する
売却方法としてまず挙げられるのが、ホームインスペクションの実施です。
ホームインスペクションとは欠陥の有無などを建築士が診断してくれるサービスで、住宅診断とも呼ばれます。
ホームインスペクションで家の状態を調べておけば、買主も安心して購入できるでしょう。
第三者の立場で公平に見てくれるので、売主と買主、どちらかが不利になることもありません。
川沿いの家を売りやすくするためには、少しでも不安材料を取りのぞくことが大切なので、ホームインスペクションを実施する価値は十分にあるといえます。
地盤調査をおこなってみる
地盤調査をおこなってみるのも、スムーズに売却するための方法です。
先述しましたが、川沿いの土地は水分を多く含んでいるため、地盤の弱さが懸念されます。
そのため業者に依頼し、地盤調査をおこなってみましょう。
どのくらいの強度があるのかを明確にすることで、今後の対策(地盤改良するのか値下げするのかなど)が見えてきます。
買取業者に依頼する
買取業者に依頼するのも、売却方法のひとつです。
買取とは専門業者に直接買い取ってもらう売却方法で、川沿いの家はもちろん、旗竿地や駅から遠い家など、売れにくい不動産を売却する際に利用されます。
業者が家を内覧したあと買取金額を提示してくれるので、納得できればすぐに売却することが可能です。
また買主は業者なので、仲介業者と媒介契約を結んだり、買主の住宅ローンの審査を待ったりといった手間もかかりません。
その反面、買取なら一般的な売却より手続きが少ないため、スムーズに取引できるでしょう。
さらに売却金も現金一括払いで支払われるのが一般的です。
そのため売れづらい川沿いの家を売りたい方や、とにかくすぐに家を手放したい方だけでなく、まとまったお金がほしい方は買取が向いています。
水害を受けた家であっても買取してもらえる可能性があるので、売却方法のひとつとしてぜひ検討なさってください。
まとめ
この記事では川沿いの家の売却を検討中の方に向け、売却しにくい理由やスムーズに売却する方法をお伝えしました。
川沿いの家は一度被害を受けると、売却価格などに影響が出てしまいます。
そのため、売るときのコツやポイントを理解しておくことが大切です。
買取なら川沿いの家でも売却しやすいので、ぜひ検討なさってください。
\お気軽にご相談ください!/
弊社へのお問い合わせはこちら