住宅情報誌などで、コンクリート打ちっぱなしの物件を目にしたことはありませんか?
コンクリート打ちっぱなしの物件とは、躯体にあたるコンクリートをそのまま活かし、壁の塗装などをせずに仕上げた住宅のことです。
スタイリッシュでおしゃれなことから、デザイナーズマンションでよく取り入れられています。
この記事では、「コンクリート打ちっぱなし」の賃貸物件に住むメリット・デメリットについて解説します。
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コンクリート打ちっぱなしの賃貸物件に住むメリットは、以下の4つです。
●おしゃれな部屋がつくれる
●空間を広く使える
●防音性が高い
●耐火性が高い
それぞれの内容について順番に解説します。
おしゃれな部屋がつくれる
コンクリート打ちっぱなしの魅力は、なんといってもデザイン性の高さです。
ちょっとした家具を置くだけで、写真映えするような空間に仕上がり、センスに自信がない方でもおしゃれな部屋がつくれます。
金属・ガラスなどの無機質な素材から、レンガや木・レザーなどさまざまな素材と相性が良く、コーディネートの幅が広いことも魅力のひとつでしょう。
また、意外かもしれませんが、コンクリート打ちっぱなしは「和」の空間にもマッチします。
「友だちを呼びたくなるようなおしゃれな部屋にしたい」「インテリアコーディネートを楽しみたい」という方におすすめです。
空間を広く使える
コンクリート打ちっぱなしの物件は、壁自体の強度が強いため余分な柱が必要ありません。
そもそも柱自体が必要ないケースもあり、そのぶん空間を広く使えるというメリットがあります。
空間を広く使えると家具のレイアウトもしやすくなり、開放感を味わいながら生活ができますよ。
とくにデザイナーズマンションでは、こうした特性を活かして、専有面積の小ささを感じさせない造りの物件が数多くあります。
たとえば天井を高くして圧迫感をなくす、間仕切り壁を少なくして部屋全体が繋がってみえるようにするなどです。
こうした物件を選べば、たとえ専有面積が小さくても、一般的なマンションよりも開放的に感じられるでしょう。
防音性が高い
コンクリートは、木材と比較して密度が高く、防音性に優れているというメリットがあります。
そのため隣の部屋の生活音や、外からの騒音に悩まされることなく生活できるでしょう。
また自分自身も周囲のことを気にせずに生活できるので、趣味の音楽を聴く、休日にはシアタールームでDVD鑑賞をするなどの楽しみ方ができます。
耐火性が高い
コンクリートは火に強い素材です。
1000℃の炎に対して2時間は耐えられるというデータがあり、火災時に建物が全焼したり、炎が大きく燃え広がったりするリスクを軽減できます。
また、「もらい火」の被害も抑えられるため、密集した住宅街に建つ物件でも安心です。
さらに、耐火性が高いことで、木造住宅と比較して火災保険料が安くなるというメリットもあります。
コンクリート打ちっぱなしの賃貸物件に住むデメリット
コンクリート打ちっぱなしの物件には多くのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。
●結露やカビが発生しやすい
●熱が伝わりやすい
●家賃が高め
それぞれの内容について順番に解説します。
結露やカビが発生しやすい
コンクリート打ちっぱなしの建物は機密性が高く、室内が換気されにくいという点がデメリットです。
また、湿気を内部にため込む性質があるため、結露やカビが発生しやすくなります。
カビが発生すると健康被害につながり、体調を崩すこともあるため、結露対策が必要です。
熱が伝わりやすい
コンクリートは熱伝導率が高い素材です。
熱伝導率が高いと外気温の影響を受けやすく、室内の温度が急激に変化します。
夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすいのです。
そのうえ、コンクリートは保湿性が高いという性質ももっています。
つまり、外気温から影響を受けた「暑さ」や「寒さ」を室内にそのままため込んでしまうのです。
そのため快適な温度に調整しようとエアコンをつけることになり、余分な光熱費がかかってしまうというデメリットがあります。
家賃が高め
コンクリート打ちっぱなしの物件は、一般的なマンションなどと比べて家賃が高い傾向にあります。
その理由は、コンクリート打ちっぱなしの仕上げには高い技術が必要となり、建設費用にコストがかかっているためです。
またコンクリート打ちっぱなしの物件は、デザイナーズマンションで多く見られます。
デザイナーズマンションは高いデザイン性が特徴で、壁以外の部分にもコストがかけられています。
こうした点も、家賃が高く設定されている要因のひとつです。
コンクリート打ちっぱなしの賃貸物件で快適に過ごすための対策法
コンクリート打ちっぱなしの物件は「夏は暑く冬は寒くなりやすい」「結露やカビが発生しやすい」などのデメリットがあるとご紹介しました。
これらのデメリットを解消できれば、より快適に過ごせるのではないでしょうか。
ここでは、住んだあとにできる「暑さと寒さの対策」と「湿気対策」について解説します。
暑さと寒さの対策
住んだあとにできる暑さや寒さの対策として、以下のような3つの方法があります。
カーテンを「断熱タイプ」にする
カーテン1枚で、体感温度は大きく変わります。
住み始めてから、部屋が寒いまたは暑いと感じたら、カーテンを見直してみてください。
「断熱タイプ」のカーテンにすると窓からの外気を防いでくれるため、夏は涼しく冬は暖かく過ごせます。
窓に断熱シートを貼る
カーテンの見直しをすると同時に、窓に断熱シートを貼ることもおすすめです。
断熱シートには、冬用・夏用・オールシーズン用があります。
夏は涼しく、冬は暖かくしたいので、ここではオールシーズン用を選びましょう。
断熱シートの貼り付け方は簡単で、ガラス表面に水を吹きかけ、そこにシートを貼れば完成します。
透明のものからアルミタイプのもの、デザイン性の高い断熱シートなど、厚さや色もさまざまなので自分が使いやすいものを選んでみてください。
湿気対策
住んだあとにできる湿気対策には、以下のような3つの方法があります。
壁紙を貼らない
アクセントとして、コンクリートの壁の一部分に、壁紙を貼っているという方もいるかと思います。
しかし、コンクリートの壁の上に直接壁紙を貼ると、壁紙と壁の間に湿気がたまりカビの発生を促進してしまいます。
カビの発生を防ぐためにも、壁紙は貼らないようにしましょう。
定期的な換気をする
定期的に窓を開け、部屋の空気を循環させましょう。
また梅雨時期など窓を開けるのが難しい場合は、除湿機やエアコンを活用して室内の湿気を取り除いてください。
また「24時間換気システム」がついている物件であれば、消さずに常に稼働させておくようにしましょう。
クローゼットの換気を良くする
クローゼットは湿気がたまりやすい場所です。
それがコンクリート打ちっぱなしの壁でできたクローゼットとなると、さらに湿気がこもりやすくなってしまいます。
クローゼット内で発生した湿気は、衣類に付着しカビの原因となります。
大切な衣類を守るためにも、クローゼットに入れる衣類は少なめにする、市販の除湿剤を置くなどの対策が必要です。
まとめ
デザイナーズマンションでよくみる「コンクリート打ちっぱなし」の賃貸物件について解説しました。
コンクリート打ちっぱなしの物件は、デザイン性が高く、おしゃれな家に住みたいという方におすすめです。
ただし、外気温の影響を受けやすい、湿気がこもりやすいなどのデメリットもあります。
今回ご紹介したデメリットの対策法も知ったうえで、コンクリート打ちっぱなしの物件を選択するかどうか、検討してみてくださいね。
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