ペット不可の賃貸物件が多い理由は?交渉もできる?
ペットを飼っている方が賃貸で住まいを探すとき、ペット飼育可の物件が非常に少ないことに気づくと思います。
賃貸物件には、なぜペット不可の物件が多いのでしょうか?
今回は、ペット不可の物件が多い理由や、ペットの飼育について大家さん交渉次第できるのかについて解説します。
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賃貸物件にペット不可の物件が多いのには、さまざまな理由がありますが、大家さんの基本的には賃貸経営上のリスクを回避することが目的です。
賃貸経営はひとつの事業であるため、経営上の判断からペット不可としているのです。
では、大家さんにとってどんなリスクがあるのか、具体的に見ていきましょう。
資産価値が下がり、原状回復に費用がかかる
ペットを飼っていると、床や壁にダメージがつきやすくなります。
賃貸物件は、大家さんにとって大切な資産でもあるため、そのようなダメージはできるだけ避けたいと思う物です。
賃貸の契約時には、入居者はダメージの回復費用として敷金を支払いますが、その相場はおおよそ家賃の1か月分です。
ワンールムなど家賃の安い一人暮らし向けの物件の場合、敷金だけでは原状回復費用が足りなくなることもあるのです。
空室期間が長くなる
ペットを飼育していた入居者が退去した後は、部屋のクリーニングやリフォームに通常よりも時間がかかることが多くなります。
賃貸の繁忙期は、引っ越しシーズンと同じく1年のなかでも一定期間に偏っているため、その期間がリフォーム期間と重なると、空室率が上がってしまうリスクがあるのです。
においのトラブルが起きやすい
ペットを飼っている家と、飼っていない家では明らかに家のにおいが違います。
飼っていない方にとってはすぐわかるのですが、飼っている方にはわかりにくいのが、においの問題の厄介なところです。
エサを工夫したり、トイレのしつけをきちんとする、消臭剤や空気清浄機を設置するといった対策をやったとしても、完全ににおいを消すことは難しいのが現実です。
においは部屋にも染み付きやすく、壁や天井、床ににおいがついてしまうと簡単には取れません。
退去時のクリーニングの専門業者に依頼しなけらばならない場合は、その分費用もかさんでしまいます。
騒音のトラブルが起きやすい
犬や猫の鳴き声は、飼い主にとってはかわいいものですが、近隣の住民にとっては迷惑な騒音になることもあります。
とくに夜中に鳴き声が出る場合、近隣トラブルに発展しやすくなるため、賃貸経営上のリスクとなります。
飼い主のマナーによるトラブルが起きやすい
においや鳴き声といったペットそのものの問題だけでなく、飼い主のマナーが原因のトラブルも多くあります。
たとえば、マンションの共用廊下などでは、ペットを歩かせず抱き抱えるルールにしているところがほとんどですが、ルールを守らず歩かせたり、トイレのしつけができていないケースもあります。
また、マンション内のマナーだけでなく、散歩中のトイレのマナーが守られていない場合、まれに住所を特定されて管理会社に苦情が来ることもあります。
入居者が近隣トラブルを起こすことは、他の入居者が退去してしまったり、家賃の減額を要求されたりするリスクにつながります。
ペット不可の賃貸物件も交渉すればペットが飼える?
ペット不可の物件が多い理由は、大家さんの賃貸経営上のリスク管理によるものであることがわかりました。
では、ペット不可の物件であっても、そのようなリスクを回避できれば、交渉によってペットが飼えることはあるのでしょうか?
交渉次第では可能なこともある
結論から言うと、交渉次第でペット不可の物件でもペットが飼えるようになることはあります。
ただし、交渉がうまくいくかどうかはケースバイケースで、時間もかかるため、基本的には「ペット飼育可」の物件を探すほうがスムーズです。
交渉しても不可能なケースとは
分譲マンションの所有者が大家さんの分譲貸しマンションの場合、管理組合の規約でペットの飼育が不可となっていることがあります。
最近の分譲マンションはペット飼育可がほとんどですが、築年数の古いマンションには管理規約でペットの飼育自体を禁止しているところも多いため、そのような場合は交渉によって飼育できるようになることはありません。
無断で飼ったらどうなるの?
たとえ交渉がうまくいかなかったとしても、ペット不可の物件で無断で飼育することは絶対にやめましょう。
不動産会社の担当者のなかには、契約欲しさに「黙っていればバレませんよ」という甘いささやきをする人がたまにいますが、非常に危険な行為です。
ペット不可の物件で無断でペットを飼育していることがバレてしまうと、違約金を請求されたり、引っ越しを迫られる可能性もあります。
最悪の場合、ペットとお別れしなくてはいけなくなることもあります。
ペット不可の賃貸物件で交渉するポイントを解説!
ペット不可の物件でも、交渉次第でペットが飼えることもあることはわかりました。
大家さんに交渉するには、「大家さんの賃貸経営上のリスクを軽減する」ことが、もっとも重要なポイントになります。
大家さんにペット飼育を交渉しやすいポイントとは?
必ず入居前に交渉する
ペットを飼いたい場合は、必ず入居前に交渉するようにしましょう。
入居中に交渉しても、大家さんにメリットを掲示できないため、非常に不利になります。
家賃の割増を提案する
室内でペットを飼育することによって、大家さんの資産である部屋のダメージが出てしまいます。
つまり、金銭的なデメリットが原因でペット不可となっていることが多いのです。
それを逆手にとって、家賃を割増することを提案してみましょう。
大家さんにとっては、毎月の収入が増えることになりますので、交渉してみる余地はあります。
敷金の割増を提案する
敷金とは、賃貸契約の際に入居者が大家さんに支払うお金で、2つの目的があります。
1つ目は万が一家賃の不払いがあったときのための補填、2つ目は入居中の不注意、または故意で発生した汚れやダメージなどを退去時に修繕するための費用です。
ペット不可の物件が多い理由のひとつとして、部屋(とくにフローリング)がダメージを受けやすいため、退去時の原状回復費用がかさみやすいということがあります。
そのため、退去時のクリーニング費用の負担を提案をしたり、敷金を1~2か月分多めに支払う提案をするのもひとつの手です。
敷金は賃貸契約の際に事前に支払うお金であるため、退去時のクリーニング費用負担よりも安心して貸し出せるかもしれません。
築年数の古い鉄筋コンクリートの建物を選ぶ
新築物件の場合、部屋にダメージが出ることを嫌がられるため、交渉をしても断られることが多くなります。
築年数が一定程度古い物件であれば、交渉が成功しやすいかもしれません。
しかし、木造のアパートなどの場合は壁が薄く、音漏れが起こりやすいことから、難しくなるでしょう。
鉄筋コンクリートの建物であれば、一定の防音対策が取られている可能性が高くなります。
ただし、分譲貸しのマンションの場合、築年数の古いマンションはマンションの管理規約でペットの飼育を禁止しているところもあるため、事前に確認した方がよいでしょう。
閑散期を選ぶ
毎年3月は引っ越しシーズンということもあり、1~3月は物件が動きやすい繁忙期となります。
逆に物件の動きが少ない閑散期に、空室期間の長い物件を選んで交渉すれば、こちらの希望が達可能性が高まります。
住み始めてからの対策も重要!
ペットに関するトラブルは、飼い主マナーによるところも大きくなります。
大家さんとの交渉によってペットの飼育許可をもらったら、種類や数などを報告し、騒音やにおいなどの対策をきちんと取りましょう。
分譲貸しのマンションの場合、マンションごとにペットの飼育規則が定められていることが多くなります。
マンションの共用廊下などは歩かせずに抱きかかえる、といった細かいルールもあるため、そのような規則にもしっかりと目を通しておきましょう。
まとめ
賃貸でペットを飼いたい場合、まずはペット飼育可の物件を探すのが大前提となります。
しかし、物件によっては条件次第で交渉できる可能性もあるため、ポイントを押さえたうえで相談してみましょう。
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